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中国が依然不安定で方向感の掴みづらい相場展開

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。70.79円高の17877.49円(出来高概算17億6000万株)で前場の取引を終えた。中国の追加の金融緩和発表を受けて、欧州市場が軒並み反発を見せた流れのなか、幅広い銘柄に買いが先行した。ただし、米国については引け間際に売り込まれており、NYダウは200ドル超の下落に。また、反発して始まった上海市場が下げに転じるなど不安感は払拭できず、方向感の掴みづらい相場展開となっている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、全体の8割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇に。セクターではパルプ紙、海運が下げているほかは全般上昇しており、電力ガス、保険、電気機器、その他製品、輸送用機器が2%の上昇。

 日経平均は一時18000円を回復する局面もみられたが、追加の金融緩和を発表した中国が依然として不安定であり、手掛けづらさが窺える。コマツ<6301>が4%超の下落となるなど、中国関連の明確な底打ちもみられないことも押し目買い意欲を後退させているようだ。
 また、大阪225先物は寄り付き後1分間の値幅が200円と、依然として値振れが大きい。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ソフトバンクグ<9984>が重石となっている。インデックスに絡んだ商いで大きく変動しやすいため、結局は見送り姿勢につながりやすいようだ。そのほか、27日に予定されている米4-6月期国内総生産(GDP)改定値を受けた9月利上げ観測の思惑等も動きを鈍くさせよう。とはいえ、主力処はインデックスに絡んだ商いの影響を受けやすいが、足元で大きく下げている材料株などへは、個人の需給整理が一気に進捗しているとみられる。ポジションを減らしての押し目拾いのスタンスになろう。(村瀬智一)

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