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個別材料やテーマ株の一角に資金向かう

ランチタイムコメント
 日経平均は小反落。6.73円安の17041.82円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えている。ベルギーのブリュッセルで発生した連続テロ事件を受けた地政学リスクの高まりが警戒されるものの、22日のNYダウは小幅な下げにとどまっていたほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の16925円となる中、日経平均は小幅に続伸して始まった。
 ただし買い一巡後に17142.08円まで上げ幅を広げたが、前日の大幅上昇に対する利益確定も出やすく、こう着感の強い相場展開に。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っており、全体の過半数を占めている。規模別指数は小幅ながらも、大型、中型、小型株指数いずれも下落。セクターでは電力ガス、水産農林、小売、建設、不動産、陸運、医薬品などがしっかり。一方で、機械、鉱業、ガラス土石、卸売、証券、石油石炭、電気機器が冴えない。

 日経平均は17000円を上回っての底堅い値動きとなり、ブリュッセルで発生した連続テロ事件に対しては過度な警戒感は強まっていないようである。もっとも、セクターでは内需・ディフェンシブ系がしっかりであり、リスク回避的な物色に向かわせている。また、物色については個別の材料のほか、一部テーマ株、低位材料株などに短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。ただし、SOSEI<4565>など値がさに向かっていることもあり、投資資金の大きさから波及しづらい面もありそうだ。
 一方で、3ケタで100株単位の銘柄には、手掛けやすさから短期筋の資金が集中しやすく、ある程度流動性が大きい銘柄が活気付くようだと、他の関連銘柄へも波及しやすいだろう。(村瀬 智一)

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