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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、円売り巻き戻しも米金利が下支え

注目トピックス 市況・概況
今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い展開を予想したい。円売りポジションの巻き戻しが続くとみられ、ユーロ・円などクロス円の下げに連動しやすい。ただ、米長期金利が高水準で推移しておりドルを下支えしそうだ。

前日の海外市場では日銀が目先「異次元緩和」を縮小するとの観測が広がり、足元は円金利が上昇し円買いに振れやすい地合いとなった。本日のアジア市場でドル・円は一時112円10銭台まで弱含んでいる。米10年債利回りが昨年3月以来の高水準に上昇したにもかかわらずドル買いが強まらないことについて、ある市場筋は「年末以降の円売りの巻き戻しが原因」と指摘する。

実際、ユーロ・円が前週から週明けにかけて2年超ぶり高値圏となる136円台に値を切り上げていたが、本日は一時133円台に下げるなどクロス円で円売りの後退が顕著になり、ドル・円の軟調地合いに波及しているようだ。

こうしたなか、本日の欧米市場では米12月輸入物価指数が材料視されよう。前回から下振れが予想されており、12日の12月消費者物価指数(CPI)などインフレ指標への期待が低下すればドル売りに振れやすい見通し。また、引き続きユーロ・円などクロス円も手がかりとなる。

ユーロ・ドルが年明けに1.2089ドルで上昇後に調整の売りが強まったものの、1.1910ドル付近で下値の堅さが確認され、足元は1.19ドル台半ばまで持ち直している。それに連動してユーロ・円が底堅い値動きとなれば、ドル・円の極端な下げは回避されるだろう。また、高水準の米金利もドルの下値をサポートする材料となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・11月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、10月:0.0%)
・18:30 英・11月貿易収支(予想:-109.50億ポンド、10月:-107.81億ポンド)
・21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:+0.7%)
・22:30 米・12月輸入物価指数(前月比予想:+0.4%、11月:+0.7%)
・23:00 エバンス米シカゴ連銀総裁が討論会出席(経済と金融政策の見通し)
・23:10 カプラン米ダラス連銀総裁質疑応答
・24:00 米・11月卸売在庫改定値(前月比予想:+0.7%、速報値:+0.7%)
・03:00 米財務省10年債入札(200億ドル)
・03:30 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米経済見通し)



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