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イーストン Research Memo(10):Project “C”の最終仕上げとして増収増益の達成を目指す

注目トピックス 日本株
■今後の見通し

2. 2019年3月期の考え方
2019年3月期は、ルネサスイーストン<9995>が取り組む現行中期経営計画『Project “C”』の最終年に当たる。同社が中長期の成長エンジンと期待する自動車分野におけるADASや、産業分野におけるIoTの進展(具体的なマーケットとしてはスマートファクトリーやスマートインフラなど)などは今後、年を追って社会全体で進捗していく性格のものであるため、その点では事業環境は良くなる方向にあると考えられる。一方設備投資サイクルによる影響は懸念されるところであるが、現在のけん引役はNANDフラッシュメモリに代表される半導体や有機ELパネルなどの成長分野・新規分野であるとみられるため、短期的に縮小するとは考えにくい。

そうした事業環境のなか、2019年3月期について同社は前期比増収増益の予算で臨んでくると見込まれる。売上高については、現時点での2019年3月期業績計画が84,000百万円であり、まずはこの計画値の実現を目標とするのではないかと弊社では考えている。一方利益面では、2018年3月期の営業利益予想値がProject “C”における2019年3月期の業績計画値を既に上回っているため、これをどの程度上回った水準に目標を設定してくるかに注目している。

大元の利益である売上総利益について、2018年3月期は売上総利益率が10%を超えてくる見通しだ。現在取り組んでいる商材ごとの利益率改善努力は限界に近付いているとみられるため、2019年3月期の売上総利益率がさらに大きく改善することは期待しにくい。しかしながら、売上高の増収による増益効果によって前期比増益は十分達成できると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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