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LTS Research Memo(5):M&A等の成長投資資金を借入金により調達も、収益拡大によりネットキャッシュ増加

注目トピックス 日本株
■業績動向

2. 財務状況と経営指標
エル・ティー・エス<6560>の2020年12月期末の総資産は前期末比1,845百万円増加の4,297百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,297百万円、売掛金が211百万円増加し、固定資産ではソフテックの子会社化に伴いのれんが121百万円増加した。

負債合計は前期末比1,617百万円増加の2,565百万円となった。M&A等の成長投資のための資金を確保するため、有利子負債が1,100百万円増加したほか、未払金が140百万円、買掛金が98百万円、未払法人税等が61百万円増加した。また、純資産は前期末比228百万円増加の1,732百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が265百万円増加した一方で、自己株式の取得により自己株式が58百万円増加(減少要因)したことによる。

経営指標のうち、安全性の項目を見ると、有利子負債の増加により自己資本比率は前期末の61.3%から40.2%に低下し、逆に有利子負債比率は5.9%から68.7%に上昇したものの、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)で見ると前期末比197百万円増加の1,493百万円と増加傾向が続いており、財務の安全性は維持されているものと判断できる。また、収益性の項目を見ると、ROA、ROEともに10%台で安定的に推移しており、営業利益率についても8.6%とここ1年余りでM&Aを含めて積極的な投資を行っているなかでは堅調に推移していると言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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