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21日の香港マーケットでは、海運大手2社株が急伸。中国遠洋HD(チャイナ・コスコ：1919/HK)が前日比9.30％高の6.58香港ドル、中海発展(チャイナ・シッピング：1138/HK)が6.89％高の6.67香港ドルでそれぞれ前場の取引を終了した。
両社に合併観測が再浮上したことが手がかり。両社が20日引け後、鉱石輸送会社を共同設立すると発表したことが背景だ。個別業務の再編や統合を皮切りに、グループ全体への再編へと広がる可能性が指摘されている。こうした再編の流れは、会社全体への影響が小さく、コストも低いとして、中央企業（国務院直属の国有企業）再編の新たなモデルとなる可能性があるという。
両社の発表によると、新設されたのは「中国鉱業有限公司」。登録資本金は3億3000万米ドル。うち中海発展が49％、中国遠洋の全額出資子会社が51％を出資した。両社は併せて、中国鉱業有限公司が資源大手のヴァーレ(6210/HK)から、鉱石運搬船4隻を購入することも明らかにした。取得総額は4億4500万米ドルに上る。
同じ海運グループでは、招商局集団と中外運長航集団が先に、大型原油タンカー（VLCC）の合弁会社を設立している。市場関係者は、海運大手によるこうした業務提携・再編の動きが今後も続くと予想した。すでに今年4月時点で、海運業界の中央企業4社が再編するとの観測が浮上している。

【亜州IR】



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